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鯛のおさしみ昆布締め【シャトー・メルシャン 萌黄2020】

こんにちは、いしもとめぐみです。

このブログでは

・日本ワインに興味があるんだけど、どれを飲んだらいいかわからない
・日本ワインに合わせるおつまみって何がいい?

という人に向けて「今度の週末、これ飲んで!」というおすすめ日本ワインと、いっしょに食べたいおつまみレシピを紹介します。

今回はおすすめ日本ワインシャトー・メルシャン 萌黄2020に合わせたい4つ目のおつまみ鯛のおさしみ昆布締めのレシピを紹介します。

合わせて、甲州のシュール・リー製法についても紹介します。
和食によく合うワインとともに、おさしみの簡単アレンジおつまみを楽しんでくださいね。

白い皿にのった鯛のおさしみ昆布締め、三倍酢、わさびと塩、ワイングラス、シャトー・メルシャン萌黄2020のワインボトル

萌黄2020 スペック表&テイスティングコメント

ワインのスペック表とテイスティングコメントはこちらの投稿をご覧ください。

冬瓜の香りひすい煮【シャトー・メルシャン 萌黄2020】こんにちは、いしもとめぐみです。 このブログでは ・日本ワインに興味があるんだけど、どれを飲んだらいいかわからない ・日本...

シュール・リー製法と甲州ワイン

前回の投稿で、甲州ワインにシュール・リー製法を取り入れたことはメルシャンさんの功績だとお話ししました。

とうもろこしと鶏肉の炊き込みごはん【シャトー・メルシャン 萌黄2020】こんにちは、いしもとめぐみです。 このブログでは ・日本ワインに興味があるんだけど、どれを飲んだらいいかわからない ・日本...

今回はシュール・リー製法についてお話しします!

シュール・リー製法ってなに?

シュール・リー製法とは、もともとはフランスの伝統的なワインの醸造方法。
「Sur(上に)Lie(おり)」という言葉の通り、発酵が終わったワインをおりの上で熟成する方法です。

おりとは、発酵を終えた酵母のこと。
通常のワインは発酵が終わると、タンクの底に沈んだおりを残し、きれいな上澄みだけを別のタンクへうつします。この作業がおり引きです。

シュール・リー製法では、おりを底に沈めたままワインを熟成させるんです!
シュール・リー製法のメリットはこちら。

酵母に含まれる酸化を抑制する成分がワインに溶け出て、ワインの保存性が高まる

酵母が自己分解してできたアミノ酸で、ワインの味に複雑さが出る

アミノ酸がタンニンやポリフェノールを吸着して、軽やかですっきりした味わいになる

酵母からワインのにごりを防ぐ成分が溶け出て、清澄処理が簡単になる

シュール・リー製法では雑菌を繁殖させない温度管理が必要になるため、手間はかかります。
しかしおり由来の複雑味がワインに加わり、長期保存にも耐えられる品質に仕上がるのです。

甲州の魅力を引き出す製法

日本の固有品種である甲州は、酸味や香りが弱く、個性がないブドウと言われてきました。
甲州を使ったワイン作りもあまり行われなかったようです。

しかしメルシャンさんは数年の試行錯誤を経て、シュール・リー製法での甲州ワイン作りに成功し、1984年に「メルシャン 甲州 東雲シュール・リー」を初リリース。
このワインは当時、大ヒットしました!

シュール・リー製法で作った甲州ワインは、特有の苦味がおさえられて、飲みごたえのある味わいに仕上がります。
とはいえガツンとした味わいではなく、繊細な味つけの和食や日本人の舌に合う味わいに落ち着くところが、広く受け入れられた理由なのではないでしょうか。

メルシャンさんはシュール・リー製法を用いた甲州ワイン作りのノウハウを、ほかのワイナリーにも公開します。
それ以降盛んになった甲州ワイン作りは、日本ワインの今日の隆盛にもつながっていると思います。
さらに日本の固有品種である甲州でおいしいワインが作れるということは、世界の中の日本ワインとしてのアイデンティティを強固にしたのではないでしょうか。

メルシャンさんの功績に敬意と感謝を抱きながら、甲州ワインを飲みたいですね😊

鯛のおさしみ昆布締め レシピ

シャトー・メルシャン 萌黄2020に合わせたい本日のレシピを紹介します❗️

穏やかな風味を持つ萌黄は、和食との相性がよさそう🎶
だしの味わいや白身の魚と合わせてみたいと思い、白身魚を昆布締めにしてみました。

魚を昆布締めにすると、昆布が魚の水分を吸収して魚のうまみがぎゅっと凝縮!
昆布の風味が魚にうつって、よりおいしくなるんです😋

おさしみ用にカットされたものを使えば、とっても楽ちん💕
ちょっと贅沢なおつまみですが、昆布で包んで置いておくだけで簡単に作れます。
もちろん、鯛以外の白身の魚でもOK👌
いつものおさしみを手軽にアレンジできるおつまみを、ぜひ試してみてください!

材料

【2人分】

鯛(刺身用にカットされたもの)1パック(120gくらい)

昆布       適量

酒        適量

●酢       大さじ2

●みりん     大さじ2

●しょうゆ    大さじ2

わさびチューブ  適量

塩        少々

作り方

①ラップの上に昆布を並べる。酒でしめらせたキッチンペーパーで昆布の表面を拭いて、軽く湿らせる。

②鯛の刺身を、重ならないように昆布の上に並べる。

③昆布を上からかぶせて、隙間ができないようにラップでぴっちり包む。全体に均一に重さがかかるように重しをして、冷蔵庫に3〜4時間置いておく。

④耐熱容器にみりんを入れ、600Wの電子レンジに1分くらいかけてアルコールをとばす。みりんに酢としょうゆを混ぜ合わせて三杯酢を作る。

⑤ラップと昆布をはずして鯛を取り出し皿に盛りつける。わさびと塩、④を添える。

・カット済みの鯛のさしみで作ると、昆布で包んで短時間置くだけで昆布の風味がよくなじみます。鯛のさくでも作れますが、昆布で包んだ後は半日以上置くようにしてください。

萌黄2020との相性は?

昆布の風味がしっかりなじんだおさしみは、そのまま食べてもびっくりするくらいおいしいです!
お好みで三杯酢、またはわさびと塩をほんの少しつけて食べてみて💕

白い皿にのった鯛のおさしみ昆布締め、三倍酢、わさびと塩、ワイングラス、シャトー・メルシャン萌黄2020のワインボトル

昆布のうまみと鯛の凝縮された味わいが、萌黄としっとり溶け合います😍
ほんの少しのわさびと塩をつけると、昆布の風味がぐっと際立ち、萌黄ともなじみ合います。
味わいの最後を萌黄がきゅっと締めてくれて、すっきりさっぱり食べられますね。

いつものおさしみを、簡単に格上げできちゃうおつまみです!
よかったら、今回のワインとおつまみレシピを楽しんでみてください🌟

萌黄はだしの風味によく合う、和食と相性がよい白ワインです。
鯛以外の白身の魚ともばっちり合うと思います!

今日も日本ワインとおいしいごはんで、ゆるりと楽しい時間をすごしてくださいね。
ではでは。